小説

□雪道(赤黒)
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年明け最初の部活も終わり、いつものように赤司くんと一緒にまだ雪の残る通学路を歩いていた





サクッサクッ




『……寒いですね』




手に息をはきながらぽつっと呟いた


慌てて家を出てきたため制服にマフラーだけといった格好の僕を見て、赤司くんが、呆れたように




『コートぐらい着てくるだろ?こんなに寒いんだから』




そんな赤司くんはコートをしっかり着ていた



それを聞いて僕はむすっと膨れながら



『急いでたんです!!遅刻するわけにいきませんから』



赤司くんはくすっと笑いながら『そーだな』と答えた





余りにも寒かったので、手を擦り合わせて息をかけた






すると急に赤司くんの手が僕の手をとり、赤司くんのコートの中にすっと入れてくれた





『っ!?あ、赤司くん!!』



こんな公衆の場でなにしてるのかと言いたかったが赤司くんの言葉でそんなこと言えなかった



『寒いんだろ?ありがたく暖まっていればいい』



『っ!!



平然と恥ずかしいことやりますね』






恥ずかしくて赤司くんから目を背けると耳元で赤司くんの声が聞こえた














『恋人が寒がっているからね』
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