ながいの

□彼女に惚れるなよ
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あのあと当たり前にも先生に怒られた、オレが遅刻した原因の張本人はまたすやすやと寝ている...
「ってか真ちゃんにあんな美少女の彼女がいたなんてねw知らなかったわーww」
けらけら笑っては緑間の肩をぱしぱし叩く
「は?....何のことなのだよ..あいつは俺のそんなものじゃない....」
そう言うと溜息を着き彼女のほうをチラリと見てまたオレの方に向き直る
「高尾言っておくが....彼女に惚れるなよ...」
と意味深な言葉を言っては眉間にシワを寄せた
「は?何でw?....随分深刻そうにゆーのなw」
「彼女、苗字名無しさんは..俺達の居た帝光バスケ部のマネージャーだった....そしてそのキャプテン赤司征十郎の人形だった...だが彼女は何故か赤司と同じ学校に進学しなかった...よりにもよって俺の学校に進学したのだよ..赤司は必ずオレ達...秀徳を潰しにかかるだろ..」
そう深刻そうに話す緑間...なんかめっちゃ面倒な事になってる気がするが...そこは気にしないでおこう
「よーするに、お人形の様に可愛い苗字ちゃんが自分とは違う学校行っちゃってイライラしてるのに..更に苗字ちゃんにオレらが惚れたりしたらもーっと大変な事になるつーことね!」
真ちゃんの遠回しな説明を簡単にまとめては頬杖をつく
「まぁ、そんな感じなのだよ.....。」
.............................。
赤司征十郎ね...キャプテンだから強いのは当たり前として...真ちゃんがあんな動揺すんなんて...よっぼどやばい奴みたいだな
あぁ、俺の青春がとか思っていると隣から声がした
「高尾.........」
さらりと黒髪がオレの顔を擽る蒼色の瞳と目が合う.......って
「わぁぁぁっ!なになになにっ!?...」
息が掛かる程に近い顔に驚き後退る....その後真ちゃんの溜息が聞こえた気がした
「言ってるそばから懐かれているのだよ...高尾」

「......真太郎だ.............お腹空いた...」

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