07/16の日記

17:05
帝光バスケ部合宿一日目《夜の章C》
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「ハハッ、それなら、早速今から我慢比べだ!俺に勝てたら、風呂上がりのジュースを奢ってやるぞ?」
「わーい」
「え!?マジっスか!?」
「良いのかよ?俺たちは後から入ってきたんだぜ?不公平なんじゃねぇの?」
「ふっ…甘いぞ〜、青峰?俺だって、伊達に年を喰っとらんし、お前たちのような若輩者に負ける気は無いからな」


軽く胸を張ってふんぞり返る監督に、黙っていた赤司がたずねた。


「…つまり、“返り討ちにする気は満々”と言うことですか?」
「うむ、勿論だ」
「待った!それなら、敗者の代償は一体何なのだよ?」
「お。気付かれたか?」


緑間の鋭い指摘に、監督は笑いながら頭部をペシッと叩いた。

まるでイタズラを見破られた悪ガキのような反応に、黒子は熱いサウナの中で顔を青ざめさせる。

「…まさかとは思いますが、練習の時の罰ゲームプロテインでは無いですよね?」
「うむ。あれが良いなら…」
「嫌っス」
「二度と飲まねぇ」
「絶対飲みたくないし」
「お断りします」
「それなら参加を拒否するのだよ」


監督が全てを言い終わる前に、瞬時に入った赤司以外の拒否の声が、監督の発っした言葉を遮った。

「ふむ…残念だ。それなら、私が勝った時の罰ゲームは後で考えるとしよう」
「監督、それでは不公平なのでは?」
「ほぉ?…赤司。お前はまさか、俺に負ける気でいるのか?」
「あり得ません」
「なら、良いだろう?勝てば問題ない」


額から目元へと流れてきた汗を拭いながら、監督は不敵な笑みを浮かべると、座っている自分を見下ろす赤司を見上げた。


「…監督」
「んー?」
「見え透いた挑発ですか?」
「うむ、確かに。だが…お前なら“勝負”に逃げずに乗るだろう、赤司?」
「……」





こうして、監督を含む7人でサウナ我慢大会が始まった。

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