01/15の日記
22:15
帝光バスケ部合宿二日目E
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監督の言葉は全部員の思考を停止させ、考えることを止めた脳内に恐ろしい事態の幕開けをズドンと告げた。
「だ、大丈夫ですよ!みんな!もし万が一みんな動けなくなってたとしても、私たちが頑張ってみんなのご飯作るから!」
「…だからヤベーんだろうが」
配慮というものをあまり持ち合わせていない幼馴染の青峰の口から天の声が降りてきた。
しかし、常日頃から配慮も何もない彼の態度に慣れている桃井は、その言葉に頬を膨らませるのみで意に介さない。
「今日の夕飯は何を作ってみようかなぁ…」
と、すでに作ることを前提として彼女の脳内は活動を開始した。
「ハッハッハ……さて、みな死にたくなければ死ぬ気で頑張るんだぞ?」
最後に呟いた監督の声は、静まり返った体育館の中で彼らの耳に、やけに大きく聞こえた気がした。
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