魔法のノート使い
□第二話
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目を覚ます。
ほかに何とも言えないけれど、それとは少し違う気がする。
目を覚ますということは、眠りから覚めて意識が戻るということだ。
でも、眠っていたわけではない。
起きていたわけでもない。
ただ、意識はあった。
でも、体を動かして、周りの状況を理解することを考えたのは今だ。
よくわからないけれど。
ただ、水の中のような感覚の中、白い光に飲まれて、金の光を感じて、温かい光を見ていた。
もしかしたら、本当に水の中だったかもしれないけど。
服は、びしょ濡れ。
意識はまだ、あいまいだけども。
ここが家ではないのは、たしか。
だって、私の家に、ステンドガラスもシャンデリアもないんだから。