☆かみたま!☆
□七日目!
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「七秒五!!」
ストップウォッチを持った先生の声が校庭に響く。
「は、はっえーーー!!!」
「うっそだーー!!」
「平均絶対上がっちまう!!」
其の記録を聞いた同級生の男子達が騒ぐ。
「…はっ…俺様はお前等とは違うんだよ!!」
走り終えた良人が一蹴した。
「十三秒八十七!!」
ストップウォッチを持った先生の声が校庭に響く。
「…おっせーーーーー!!!」
「大体皆、八秒〜十秒だぜぇ?」
「平均が遅くなっちまうなぁ?」
其の記録を聞いた同級生の男子達が騒ぐ。
「……はぁ…はっ…うるさ、い…で……ござる」
走り終えた紀平は顔の汗を拭った。
「一番早いのと遅いのか…」
「ちょ、柚菜美!! もうちょっと何か包みなさいよ!!」
其の様子を見ていたやや平均より早い記録を出した柚菜美が(音子も同じく)呟いた。
「……っ、…やっぱ、り………運動は苦手で、ござる…!」
息を整えながら紀平は呟いた。