☆月闇紅縁☆
□Z
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ガッ ギィイイィイイ
「――?」
僕とカリーノが居た様な部屋と、同じ様な部屋は多く在った。
道順とかはちゃんと連れて来られた時に覚えていたから大丈夫。
そして先に開いたのは地下通路の扉。
押すようにすると結構簡単に開いたから、用心して少し周りを見回したけど特に気配は無かった。
「……なんで、こんな所知ってるのよ」
「其れはね――っと、」
飛び降りながら言ったので少し変な感じになった。
ブルットの処に直行する『大型箱型運搬機』の方に行かなければ地下通路に簡単に行く事が出来る。
カリーノも地下通路に降りて来た。
「僕の記憶力が良いからだよ!」
自慢げに言ってみる。
「……あっそ」
然し、カリーノは興味無さそうに言う。
「…………うん」
其処は突っ込みを(お兄ちゃんみたいに)して欲しかったなぁ……。