☆月闇紅縁☆

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「ルーナ、いくら持ってるの?」

え? あ、そっか、カリーノは監禁されてたからお金持ってないんだっけ。

10Fの銅貨が一枚、二枚……六枚有るよ!

「んー、アルマ兄。美容院の相場知ってる?」

「え、俺は知らねぇけど……」

「役立たず」

「うぅ」

あーあ、アルマ明らかに落ち込んでる。


「ルーナは知ってるよね? 女の子なんだから」

し、知らない。美容院とか近づかないし。

記憶喪失になる前は知らないけど、髪はお兄ちゃんかお母さんに切って貰ってたから。

「……役立たずね」

「そ、そんなぁ」

役立たずだなんて……まぁ、実際役に立ててないかぁ。

魔法とか剣術なら役に立てるかも知れないけれど……。

髪とか服とかそっちの方向は全然知らないからなぁ。

「女の子なら、普通、行きつけの美容院やお気に入りの服屋とかがあるもんなの!」

うーん、カリーノは凄いなぁ。…あれ?

「カリーノって監禁されてたんだよね? 如何してそんな事知ってるの?」

「ばかね、監禁され始めたのは3年前よ、3年前」

うん。えーと、三年前だから九歳…九歳!?

「九歳でも、立派な女の子よ! 常識なんだから」

へ、へぇ。

「まぁ、かんきん中もそこらへんの奴らつかまえて外のこときいてたし」

えぇ!?

「はぁ!? それ本当か!?」

アルマも驚いていた。
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