☆月闇紅縁☆
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★情報収集人カリーノの回想★
あたしは口を割らせることが簡単そうな人を探す。
あの人、新人ね。
ちょろそう。
決ーめた。
ここからが大事だ。
近くを通りかかるときにか弱い女の子の演技する。
「あ、の…」
「ん、おい、どうした?」
ふ、食いついたわね。
「……ずっとここに居るから……外のことが知りたいんです。あたりさわりのないことで良いので……」
ここが大切、守ってあげたいようなうるうる目で上目使い!!
「……えーと、外の何が知りたいの?」
ん♪ 完璧!!
「えっと、……」
★回想終了★
「…………」
「……怖ぇ」
あまりの回想に僕は絶句した。
そ、そんな事が出来るなんて…。
「女の子だと思って甘ーく見てると……弱み握られるわよ」
其の笑顔の中に、闇が少しだけ見えた気がした。