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□Engage
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「ええー嫌ですよぉ、恥ずかしいです」
「いいじゃん、俺もちゃんとやるから」
簡単に言うと、俺の言葉からインスピレーションを得たヒョンは、教会で愛を誓おうよという何とも誰が得するのか分からないようなことをやろう強要してくる。
「・・・スンリヤ」
その"いいだろ?"って目、俺が逆らえないっていうの知っててやってるんでしょ?
「・・・分かりましたよ」
「流石俺のスンリ」
「すっごく長くなりますよ?」
「俺はすごく嬉しい」
ヒョンの満面の笑みを見て、思う。
べた惚れとはまさにこのことだなあって。
「・・・えっと、病める時も健やかなるときもあなたと共にあることを誓います。」
「ずいぶんと熱烈」
「当たり前じゃないですか、貴方を幸せにするっていうのは責任重大なんですから。そのためには俺とずっと一緒にいなきゃだめです。
貴方が俺を嫌いになっても、いや、嫌いになられたら俺死んじゃいますね。だって俺はあなたの横にいるだけが幸せだから」
「お前は俺が嫌いになるようなことでもするわけ?」
ところどころ優しい笑みで茶化してくる。
「貴方に嫌われるようなことなんてしませんよ。モノの例えです。
ただ決めたんですよ、貴方をずーっと幸せにし続けるって。」
これが俺の誓いの言葉ですよ
一息で言いきって、我に返って恥ずかしくなる。もう、俺らしくない重い重い言葉。
ヒョンを見ると、すごく楽しそうで、すごく優しい目をしていた。
「次は俺の番」