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□無葬
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起き抜けの頭は働かない。

辺りを見回すけれど、暗い静かな部屋に俺が一人。

タバコに手を伸ばし、ライターを探る。

何故かライターが無い。
いつもここに置いておいたのに。

よくよく辺りを見ると部屋には散乱する酒の瓶。部屋に立ち込めるアルコールの匂い。

でも何をしていたかあまり記憶が無い。

何してたんだっけ、俺。
勢いに任せて手当たり次第に飲んでた。
どうして?

ここでやっと俺は思い出す。

あぁ、そうだ。
俺、捨てられたんだった
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