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□色狂の戯言
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side Y
episode:1
「ヒョンってそんな人だったっけ?」
「お前が知らなかっただけ」
人を子供扱いしたようなウインクが飛んでくる。そんな風に扱う癖に関係を迫ってくるなんて矛盾しすぎ。
「へー、そう」
「無表情は良くないんじゃない?」
タプヒョンは自分の口角を両人差し指であげて、ほらスマイルスマイルと適当に茶化してくる。
「何が可笑しくて笑わなきゃならないんですか」
「えー、今の状況、とか?」
「面白くないですよ、ただビッチに迫られてるだけです」
「ビッチ、って。ヒドイ言い方するなぁ」
「事実です」
「俺はいいな、って思った人としかヤらないもん」
そういうヒョンの視線がスッと空を切る。
過去を思い出すような視線の動き。
一体貴方は今まで何して来たんですか。
「それのどこがビッチじゃないなんて言えるんですか?」
「そんなの聞かれても俺分かんないよ」
ぐだぐだと言葉をならべてるけど、要は気にしてないんだ。
「別にいいですけど、その代わり、 全部俺の言うこと聞いてください」
なんだかんだ言ったって、所詮俺もヤリタイ盛り。しょうがない・・・よな?
「・・・いいよ」
満足げに弧を描いたつややかな唇についつい目が行く。
年齢は、俺と少ししか変わらないのにどうしてこの人からは強烈な色気を感じるんだろう?