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□やきもち
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「煙草好きですねー」
もしかして俺より好きなんじゃないですか？
「好きっていうより、依存？」
好きって言うより無くちゃ困るって感じかな。
「へぇー、そんないいもんなんですか、それ」
面白くなさそうな顔。
もしかしてちょっとすねてる？なんて考えていたら、スンリの手がぱっと俺の煙草を取り上げた。
「あっ、」
何すんの、と言う間もなく、見せつけるようにスンリが煙草をふかす。
「・・・ふぅ」
スンリが口から煙草を離した瞬間、慌てて煙草を奪い返す。
「お前普段吸わないだろう！？」
「一口ぐらいいいじゃないですか、ケチ」
「そうじゃなくて、こんなもの吸うなって！」
喫煙者として全く説得力は無いけど、スンリに煙草なんて吸って欲しくない。
健康的にもそうだけど、なんとなく嫌だ。
「俺だってタッピョンが煙草吸う度同じこと思って、ケホッ、ッ」
「いきなり吸うから・・・」
「だって、タッピョンが依存するとかムカツクんです。」
むせて涙目のまま睨みつけられては、降参するしかない。だって可愛すぎる。
「ごめん、これから控える」
そうでなきゃ、今度は何をしでかすか分からないし。
「控えなくてもいいですから、俺に依存してください」
「もうとっくにしてる」
そういうと、"もっと全面にアピールしてください"とむくれられてしまった。
『やきもち』
(結局、可愛い、愛しい。)