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□表情
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いくら回数を重ねても、最初はなじむまで時間がかかる。
「っ、は、ぁ、」
「ゆっくり、息して」
俺もキツイから。
でも俺よりスンリの方が辛いんだろう。綺麗な背中には脂汗が浮いている。
「ヒョ、ン」
「何」
「顔、見たい」
喘ぎ喘ぎ言う声が可愛くって、腰にクる。顔が見えないのにどんな表情をしてるか想像に難くない。
きっと眉を寄せて、唇を少し開けて顔をしかめるように圧迫感に耐えているんだろう。
「後ろからはイヤ?」
「嫌じゃないけど、いつもみたいにシてよぉ」
珍しくしおらしく言ってくるから、うっかり流されそうになったけど、もともとの目的を思い出して、思いとどまる。
「いいけど、1回このままイこ?」
イイトコロを重点的に責める。激しく、というよりは優しくもっと的を得る言い方するなら、ねちっこく。
「、っ、あ、ひょん、深いっ」
すっごく野生的な体位なのに、計算的にねちっこく攻め立てられるってどんな気分?
気づいてるか分からないけど、腰揺れてるよ?
「ひょん、っぅ、てそに、ひょ」
「何?」
「もっと、して」
羞恥心を必死で押し殺したような声。
後ろから手をまわし、スンリヤの前に手を伸ばす。
「、ぁっ」
ちょっとさわっただけなのに敏感だね。ゆっくり扱くと、限界が近いのかあえぎ声がどんどん切羽詰まったものに変わる。
「ああぁっ、ヒョンっ、も、おれ、イッちゃ、ぅ」
「イキなよ」
「は、ぁあ、あ゛」
限界まで張りつめてから少し反ってスンリの体から力が抜ける。
「・・・あ、」
「体位変えるよ?」
「んっ」
体位を変えた刺激でスンリがまたたちあがり始める。
「さっきのもヨかっただろ?」
「う、うん」
恥ずかしそうな顔。
スンリヤの声ももちろん好きだけど、やっぱり、俺としては顔が見れる方がそそるね。
嫌がる顔も可愛いから、俺にいろんな表情見せて。
『表情』
(俺に溺れてるって言うその顔)