Main3

□いじわる
1ページ/2ページ

(side seungri)

寝そべってゲームをしていたら突然身体にずしっと重みを感じた。
思わず声をあげそうになったけど、この感覚は知ってる。

「どうしたんですか?テソンヒョン」

「んー・・・言いたくない」

このへこみ方は、……何かヘマしたんだろうな。
言えないこと、では無いだろうけど、多分も一度口に出すと惨めになるんだろう。

ぐりぐり額を押し付けてくるテソニヒョン。
この状態でゲームは出来ないので、いったん中断。

「癒しがほしいー」

もうやだよーとでも言いたげな口調で甘えてくる。
この兄さんは他の兄さんに比べて繊細だから、ストレス溜まるんだろう。

「俺に求めるのは間違いです」

「ヒョン達に求めるほうがおかしいだろ」

「あー」

そりゃ無理ですね。
よ、っと起き上がってテソンヒョンの横に座る。
すると、テソンヒョンが後ろから抱きついてきて、俺の髪をわしゃわしゃ撫でる。

「だからじっとしててよー」

「はーい」

「僕だってそんなずーっとにこにこしてると思ってたら大間違いなんだよ」

「・・・・・・」

無心で俺の髪を撫でくりまわしながら、ひとり言のように愚痴を呟く。
これは結構重傷だなぁ

「僕だってムカつくことくらいあるのー」

「・・・人間ですもんね」

「そーだよー
なのに、みんなみんな、」

「あー…」

誠に申し上げにくいんだけど、いつまでわしゃわしゃされてるべきなの?コレ。

「テソナ何してるの?」

「あ、タッピョン」

突然のタッピョンの登場にえ?と顔を上げたテソンヒョン。
途端に嫌そうな顔をして立ちあがる。

あれ?タッピョンが原因?
と今度は俺が驚いているとテソンヒョンは踵を返してどこかへ行ってしまった。

「タッピョン何かしたんですか?」

何かあったなら早く謝ってくださいね。

「いや…何もしてないよ、俺。」

本気で困り切ってる。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ