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□独
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「やだぁ、イッちゃう、あ、ん」

嬌声が響く。
うるさい口を手のひらで塞ぐ

「ん、んんぅ、ん」


あ、苦しい?
それはごめんなさい。

快感を求めて腰を振るとさらにヨガって腰をくねらせる兄さんは本当に才能があると思う。

「ん、んっ」

そのままてを下に滑らせて細いのどをつかんでみる。
くっと力を込めると酸素を求めて口が開閉するのを見て深く口づける。


「ぁ、し、ぬ。」

なかがキュッと締まった。

兄さんの表情を見るととびそうになってたから手を離す。

「ケホッ、ぅ、あ」

突然流れ込んできた酸素にむせかえり、涙目になるヒョン。

「ねぇ、ヒョン苦しいの好きでしょ?」

「きら、い」

「へぇ、そうですか」

じゃあここはどうして萎えないんですか?

先端を指でぐりぐり刺激する。

「あ、やだぁっ、」

快感から逃げようと腰を引こうとするから押さえつけた。

「も、許して」

「許す?何を?」

「や、だぁ」

「ヒョンはよくなってればいいんですよ」

まだイケるでしょ?

快感にこわばるしなやかな四肢
それを支配してるのは自分なんだと思うとどうしようもなく高揚する。

欲求不満になったお兄さんを満足させるだけの簡単な義務。
だって簡単だ。
激しく、容赦なく抱いてあげればいいから。

いつからこの誰が得するのか分からない関係は続いていて、客観的に見れば完全に浮気だろう。
ううん、でもそうじゃない。
俺と兄さんは少なくともそう思っちゃいないはずだ。

「ふっ、ぅ」

肩で息をして、たまらない、とでも言いたげな恍惚の表情。
少し開いた唇がエロい。

一度精を吐き出したソレをヒョンのナカから引き抜く。
その刺激にまたヒョンの腰がくねる。

「ヒョン綺麗にしてください」

「んっ」

口元に近付けると素直に咥えられた。
舌で丁寧に舐めあげる。
こうなってくると売女と変わらないんじゃないか、もしかしたらそれ以上。

「本当に自分に素直ですね」

何か言おうと口を離そうとしたジヨニヒョンの後頭部を抑える。

「ん、う」

「まだいいなんて言ってないでしょ?」

「っふ、く」

うっすらと瞳に涙の膜が見えて、背筋に走った背徳感と高揚感になんとなく死にたくなった。

『独』

独り善がり、孤独感。

愛し合っちゃいない、もちろん知ってる。
改めて突き付けられたような気分になって何だか気が萎えた。

「ねえヒョン、今日はここまでにしましょ」

「え、なんで?」

まだまだこれからじゃん、と駄々をこねるヒョン。
そりゃいつもより全然満足してないでしょうね。

「ちょっと疲れてて・・・今度お願いなんでも聞いてあげますから」

「ほんとに?」

「ほんとです」

しぶしぶといった風に納得してもらう。

「じゃあ絶対だよ?」

と念を押してジヨンヒョンは身支度を始めて部屋を出た。
多分戻ってこない。
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