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□貴方だけ
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「タプヒョン、もういいですか?」

いい加減限界なんです。

「いいけど、スンリの敗けだよ?」

見るからに意地悪な顔をしてささやくタプヒョン。
そんな顔は本当に反則。
・・・反則級に好き。

「そういう言い方はズルいです」

「じゃあ、我慢、ね」

あー、何でこの人はそんな恥ずかしいこと躊躇いなく言えちゃうかな!
聞いてる俺が恥ずかしい!

今俺らがしているのは、視線を先にそらした方が負けってゲーム。

「負けたら下って約束ですよね?」

「一応そういう約束だけど?」


じゃあ何で俺はすでに押し倒された状況なんですか。

2倍増しでエロく見えるからほんとに目のやり場に困るっていうか・・・

イラッときた俺は襟をつかんで引き寄せ口付ける。

おれだって男ですし、ヒョンを抱いてみたいって思うときだってあるんです!
・・・逆のこと思う方が多いけど。

タプヒョンの綺麗な目が驚きに見開くのを見て満足できなくなった。

・・・ヒョン、ちょっと期待してた、でしょ?

「ふ・・・ん・・・」

深い深ーいキス、まさに今の気分にドストライクな感じ。

「欲情、した?」

「あなたに見つめられて平常心でいられるほど、我慢強くないです」

タプヒョンだって欲情しきってるじゃないですか。

「スンリヤが先に仕掛けたんだし、お前が下でいいね?」

「いいも何も・・・」

「なんだかんだゴネておいて、最初からそのつもりだった?」

言わせないで下さいよ、恥ずかしい。
俺ははぐらかしながら答える。

「・・・早く抱いてください」

『あなただけ』
(こんなに劣情を抱かせるのは!)

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