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□執着
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ジヨンヒョン。
俺、貴方のこと尊敬してます。
ずっとずっと憧れてるんです。

でも、それと同等に貴方を高嶺から引きずり下ろしたい。
それに汚したいって思ってるんです。
そのきれいな心を砕いてバラバラにしたいんです。

貴方を貶めるような事の一つでもすれば、俺は貴方に踏みにじられて完膚無きまで叩きのめされて、ぐちゃぐちゃにされる。貴方のゴミを見るような視線を想像しただけで、期待で背筋がゾクゾクする。


でも反対に、俺ごときに踏みにじられ、汚されたって折れない貴方のプライドを見てみたい。這いつくばったって、反抗的な目で睨み付けてくるでしょう?それはそれで美味しいかな。


おかしいでしょ?
この葛藤。真逆過ぎて破綻し過ぎちゃって自分でもよく分からなくなってるんです。


つまり、貴方が俺を唯一無二の存在として見てくれたらそれで満足できるって自覚してる。

なのに

どうしてか知らないけど貴方が見ているのは俺では無くて誰か。
貴方の眼中にすら入らないなんてこんな虚しいことは無いんです。

「スンリヤ、」
「はい」
「悩みごとでもあるのか?最近、ボーッとしてる」
「いえ・・・」

貴方のせいで悩んでるんですよ、知らなくていいですけど。

「何かあったら俺に言えよ?お前は大事な弟なんだから」
「はい・・・ありがとうございます。」

そうですね、俺は可愛い可愛い貴方のマンネです。
でもこの繋がりが俺と貴方の全て、悔しいけれどこれが現実。
メンバーとリーダー以上にはなれないこの貴方と俺の意識の差に苦しめられる。

これに縋っていくしかないのにね。

『執着』
(それは愛とは違う)

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