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□一人遊び
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『スンリヤ』

いつもと同じで少し違う呼び方。
唇がスッと横に引かれる
それが俺への合図。

何度あの人の下で泣かされただろう?
数え切れないかも。
気まぐれに言ってくれる『好き』に心踊らせて。

最近は全然構ってもらえない。

忙しいって言うのは分かってるんだけど。
一人でするよりしてもらう方が楽だし好きだからなんとなく今までしてなかったけど流石にたまってる。

『我慢できなくなったら使えば?』

あの時はお断りですって言ったけど結局あの人の思い通り。
そこまでお見通し、かぁ。

ローションとおもちゃを上から4番目の引き出しから取り出す。

そういや、初めて入れられたときはすごく嫌だったことを思い出す。

何度見たってグロテスク。

コッチが無いと物足りなくなってるほどには俺はしっかりヒョンに調教されてしまっているのだ。

帰ってきたら責任とってもらおう。

服に手をかけ、ふと思いつく。
ジヨニヒョンの部屋に行こう。

「ヒョンのにおい」

ヒョンのベッドだから当たり前なんだけど。
ヤバイ、すごく悪いことしてる気分。背徳感って言うんだよね?

服を脱ぎ、まず下に手を伸ばす。

「んっ」

いつもよりずっと興奮してるのが分かる、絶対ヒョンのにおいのせいだ。
いい感じで快感が盛り上がってきたところで手を止める。

サイトテーブルのローションとソレに手を伸ばす。

おれ、ヤバイかも

「っはぁっ」

トロリとした液体の冷たさに身がすくむ。
火照るからだとは対照的。

ちら、と見ると腹に付きそうなほど反り返った俺。

何て光景だと思いつつも、ナカを探る俺の指は止まらない。

「も、いいかな?」

おもちゃにもローションを垂らし入口にあてがう。

『入れるよ?』

ヒョンの声、しぐさ、表情を想像する。
我ながら想像力豊かだと思う。

「ヒョン、苦し」

『ほら、入った』

「ぁ、ぅう」

そのままゆっくり出し入れする。

「ん、はぁ」

『まだスイッチ入れてないけど?』

「だってぇ、ヒョン、が」

圧迫感すら快感で。

爪でスイッチを入れる。

「あっ、ぅ、」

ぐっと指でおさえる。

「っ、うぁ、」

角度が変わった瞬間ポイントに当たる。

「ああぁっ!」

とっさに出た声に焦って口を塞ぐ。
さすがに他の人に知られちゃマズイ。

「っぅ、ぁ」

もう一度イイトコロに近づける。
また声がもれそうになって必死で手で口を押さえる。

「ん、んむぅ、っはぁ」

『ほら、イけば?』

「ヒョン、ジヨ、ヒョン」

頭が真っ白になって、ああイっちゃったんだって思った。

やっとのことでバイブを抜いて、ぐったりと倒れこむ。

「あ、・・・」

もう一回しようかな

『一人遊び』

(はまっちゃいけないのに)

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