Main2
□BLACK
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「・・・・・・」
何も言わずにテソンをベッドに押し倒す。
余裕の無い顔してるんだろうな、俺。
きっと、あいつはそんな俺の余裕の無さを見ぬいて楽しんでる。
「やだなぁ、タッピョン。ちょっとぐらい我慢できるでしょ?」
細い目をさらに細くして嬉しそうにニヤつくテソン。
お兄ちゃんはお前をそんな悪い子に育てた覚えはありません。
「お前がずーっと焦らすから」
「…まさか、抜いたりしてないですよね?」
テソンが服の上から俺のをきゅっと掴む。
すこし腰が浮きそうになって焦る。
「っ…テソ、ン。」
「良かった、言いつけ守っててくれてるみたいで。」
まさに、ご満悦、と言わんばかりの表情。
破ったらさせてくれないのに、破るわけないだろ?
「なぁ、今日はいいよな?」
流石にここで止めないよね?
いいって言われなくてももう襲ってやる。
「えー、どうしても、ですか?」
「どうしても、だよ」
俺はよく知ってる。
テソンはそうやって求められるのが好きなんだ。