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□ごっこ遊び
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「ねえ、たまには趣向変えない?」

「は?」

思わずジヨンのシャツにかけた手が止まる。

いやいやちょっと待ってよ
突然何言い出すの


「え、どういうこと?」

もうちょっと詳しく言ってもらわないと分からないよ俺。
雰囲気も盛り上がってきていい感じになってきたのにぶち壊す価値があるくらいの提案なんだろうね?

「たまには、趣向変えないって言ってるの」

やけにたくらんだ顔で艶っぽく笑うジヨン。

「どんなふうに?」

「無理やり、とか」

え、何そのキャー言っちゃったぁーみたいな反応。
可愛いよ、すごく可愛いけど、今の状況考えてくれるとありがたい。

驚きあきれる半面やっぱり可愛いなとかばかげたこと考えてるとジヨンは頼んでない補足を始める。

「俺ヨンベに一回襲われてみたいなって思ってて」

「うん?」

そんな願望初耳だよ。

「優しいヨンベも好きだよ?でも、ちょっとひどくされたい」

「いや、俺はそんな酷くする趣味なんてない」

「一回だけ」

「だめ」

「一回だけだから」

「やだ」

「じゃあタッピョンのとこ行く」

「はぁ?」

どうしてタッピョンが出てくるの

「タッピョンなら俺のお願い聞いてくれるもん」

もん、って可愛子ぶったってダメ。
そう言う事言えば俺が折れると思ってるんだろ?
そんな手には乗らないからな

「・・・・・・」

涙目で見つめたって…
見つめたって…

「…分かったよ」

また甘やかしちゃった…

「ありがと、ヨンベ大好き!」

多分お前には一生勝てないよ
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