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□負けず嫌い
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「ヒョーン、キスマ付けちゃダメじゃないですか」
その声で目が覚めてベッドから身体を起こす。
寝ぼけ眼であたりを見回すと、身支度をするために鏡を覗き込んだ僕の可愛い末っ子が困ったような声を上げていた。
ばれたら困るの俺なんですからね!
とぐちぐち言いつつも口元が緩んでるのはよく知ってる。
「えー、スンリが可愛いから」
「もー、隠すの大変なの俺なんですから」
んー…確かに。
今日はシャツのボタン閉めなきゃダメだね。
「じゃあ、スンリも付けていいよ?」
これでお互い様でしょ?
というとスンリは突然まごつきだす。
「え、そういう問題じゃ…いいんですか?」
ん、もしかして興味ある?
「いいよ。」
「わー新鮮。」
ヒョンにキスマーク付けるの初めてだーとかのんきなこと言いながら、もう一度ベッドに戻ってくるスンリ。
ちょっと戸惑ったように僕の肩に手をかけて、首の根元辺りに吸いついた。
「…っ」
「付いた?」
「うまく付かないです」
「もいっかいやってごらん」
「ん、…む」
「弱いんじゃない?」
「あー…唾液でベタベタになっちゃった」
ああ、そんなことか。
僕まだシャワー浴びてないし、大丈夫だよ。
「お手本、いる?」
とスンリの首筋に手を添えると耳まで真っ赤にして首を振られた。
「いらない!」
「遠慮しなくていいのに」
まあまあ、となだめながらスンリを引き寄せて白い肌に吸いついた。