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□負けず嫌い
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「へぇー、スンリがきっちりネクタイ締めてるの珍しいな」
何も知らないジヨンヒョンがスンリを見て不思議そうにしてる。
「まあ、たまにはキッチリしないと…」
一生懸命誤魔化すスンリがチラチラと僕を睨んでる。
…僕もちょっと調子にのっちゃったかな。
結局あの後、嫌がるスンリを抑え込んでいっぱい跡付けちゃった。
嫌がるスンリも可愛かったなあと思っていると、のんきな声が思考に割り込んでくる。
「テソーンおんぶして」
ああ、タッピョンですか
「あ、タッピョン今日は嫌です。」
「え…」
「ダメです」
きっぱりと拒否したら少し落ち込んだ様子のタッピョンを気の毒に思いながらもこれは仕方ないと自分に言い訳する。
だってね、おんぶしちゃったら嫌でも首筋見えちゃうでしょ?
『負けず嫌い』
(こういうところだって負けられない)