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□攻防戦
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「なあスンリ」

ゆっくり歩いてこちらに近寄るジヨンヒョンを警戒しながらジヨンヒョンが近付く分だけ遠ざかる。

「なんですか、こっち来ないでください」

「どうして逃げるのー?お前の兄さんなのにー」

「ジヨンイヒョンがそうやってニコニコしてるときってろくでもないことしか起こったためしが無いので。」

「ふぅん、あ、そう。」

「今までの経験上そうです。」

「ま、いいよ。
ところでさ、お前昨日何してた?」

「・・・友達と飲みに。」

一応答えるけど、ヒョンは絶対信じてないと思うなぁ。
だって目が笑ってないもん。

「へぇー、じゃあこれなぁに?」

ぐっと引き寄せられ首元の赤い痕を指し示すヒョン。
ああ、気付かれてたのか。
上手く誤魔化せたと思ったのに

「酔った女の子にやられたんです。不意打ちでやられちゃって。」

「女がいるところなんて行くの?」

「ヒョンだってよく行くじゃないですか。」

暗黙の了解でそこはいつもお互い許容範囲のはずだ

「女の子、のとこはね。」

'女の子'だけやけに強調される
まずい、かもしれない。

「そうだ。お前テソンアが昨日どこにいたか知ってる?」

「さあ」

「同室なのに知らない?」

「過干渉はしない主義です」

「・・・あー、まどろっこしい。
お前、テソンと一緒にいたんだろう?」

「…してないですって。」

「じゃあゆーっくり話聞かせてよ」
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