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□攻防戦
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ちょっと待って!
このまま行くとジヨンヒョンの思うつぼじゃないか…!
俺の身の危機!
「ちょ、何でそんな疑うんですか」
「だってやましいことないならはっきり答えられるだろ?」
「俺やましいことなんて何もないのに!」
「あるだろ?」
手首をつかみしっかり目を合わせてくるジヨンヒョン。
「俺がお前のこと分かんないと思う?」
ああ、すべてお見通しって言いたいんですね…。否定できないのが悔しいところだけど、どうあがいたってこの人には勝てない。
でもね、ヒョン。
ヒョンはちょっと読み違えてる。
「あー…何があったとしても今回ばかりは黙って無きゃいけないんで」
「ヒョンに逆らうの?」
「逆らってないです」
「じゃあ無理矢理でも喋る気になってもらわないと」
「嫌です。俺だけの問題じゃなくなっちゃいますから」
ジヨンヒョンにしてはやけに気にするんですね
珍しいや。
「ま、すぐ喋ってくれるでしょ?」
その声とともに降ってきたのは深いキスだった。
『攻防戦』
(おかしな人。
俺達、恋人だなんてそんな甘ったるい関係でも無いのに)