novel

□天空の鏡
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あちぃ…
まったくいつ来ても
この里はあちぃぜ。



「―はぁ、我慢しろ。
お前それでも本当に外交担当か?」


信じらんない。というように
首を振っているテマリ。


今日は火影からの密書を届けに風の国
砂隠れの里まできている。



久しぶりにテマリに会えるもんだから、
少し、いや、かなり期待してきた。
柄にもねぇけどよ。








しかし、





「宿までは違う忍びがつく、
上忍のわたしは忙しいんでね。」


というテマリの一言にうなだれた。

確かにテマリは上忍。

砂は忍びの数が
圧倒的に少ないから

まぁ、そんな上手くいかないよなー
って思っていると





「…ただ、夜はあけとけよ。
連れて行きたい場所があるから。」




そう言って悪事が成功したと
言わんばかりに
ニシシといたずらそうに
笑ったテマリは

それはもうキレイとしか
言いようがないくらい美しかった。



そして早く夜になれ
とかめんどくせーことを
思ってしまうのだった。
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