結界師 夜行
□02話
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夜、皆が寝静まった頃…
翡葉と悠は烏森学園へ行っていた。
翡葉は時々来るらしいが、夜に悠が来るのは約2ヵ月ぶりだ。
限が結界師の人達と仲良くやってるかも気になるし、何より頭領の弟が見てみたかった。
(何度か烏森には来ているが、結界師が来る時間の前か後だったので悠自身見るのははじめて)
なにやら、校舎裏から大きな音が聞こえたと同時にまた違う方から邪気が漂ってきた。
翡葉は軽く走って邪気のある方に行ってしまった。
悠も慌てて着いていく。
着くと、翡葉が限を担いでいる。
また限に酷いことをしたのだろうか?
限の背中を見ると翡葉の手刀の傷がたくさんあった。
悠は顔をしかめてそっと背中の傷に触れた。
するとそのあたりがぼうっと光ったと思うと傷が消えていた。
翡「そんなの直すことねぇよ。どうせなおるし、こいつは化け物なんだからよぉ。」
『そうゆう問題じゃない。怪我は怪我。妖まじりでも関係ないしょ。』
悠は額の汗を拭いゆっくりと結界師達の所へ向かった。