FT'S BED TIME STORYS
□素直になれなくて
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ー夏休み前ー
スンヒョン「なぁえぷこもう講義無いだろ?この後 ご飯食べよう。」
えぷこ『えーどーしょっかなー?』
スンヒョン「またぷりみたちのとこかよ?」
えぷこ『いーじゃーん楽しいんだもん♪』
…私たちは中学生の頃から腐れ縁。
ただ付き合ってる訳じゃなくて、でも周りにカップルかと聞かれるとお互いに否定はするんだけど、なんとなくいつも一緒にいることが当たり前のように…
私自身はスンヒョンを昔からずっと好き…
でも多分スンヒョンは私をそんな風に思ってないから私はずっと片想い…。
それでもずっとこうしてふざけあっていたいから自分の気持ちには蓋をしていた。
キョン「おーい!スンヒョナー!」
スンヒョンの友達のキョン君が走ってきてスンヒョンを後ろから羽交い締めにした。
スンヒョン「うえっ?!苦しいって」
キョン「誕生日夏休みだろ?渡せないから…コレ」
スンヒョン「お!あり……
ってバカ!/////」
キョン「早くオトコになれー!じゃなー!」
ニタニタ私達を見て笑いながらキョン君は去って行った。
スンヒョンは赤い顔をして受け取った黒い箱をサッとポケットにしまった。
えぷこ『ねえ?なにもらったの?』
スンヒョン「別に大したもんじゃねーよ。」
えぷこ『ふーん……
ってえいっ!』
スンヒョン「こら!バカ!返せ!」
一瞬の隙をついてスンヒョンのポケットに入ってた黒い箱を奪い取って走って逃げた。
少し離れたところで立ち止まってその箱を見ると…
えぷこ『んー…BIG BOY?Lサイズ?なんだコレ?』
箱の裏の説明書きのとあるアノ形を見てそれがなんであるか気づいた。
走って追いついたスンヒョンが私の手からその箱を奪い返した。
スンヒョン「…ハァハァ…ばーか
勝手に見るなよ。」
えぷこ『ごめん…』
スンヒョン「…いいよ別に。それより飯何食おっか?」
えぷこ『さっぱりしたもの食べようよ。』
スンヒョン「お!いいね!行こうぜ。」
ふざけてもこうして優しく受け流してくれるスンヒョンが好き。
でもでもあれってコンドームだよね?
誰かとそーゆーことするための…だよね?
スンヒョンも男だからきっとしたいんだよね?
でもそれは私なんかじゃかいさくて他の誰かとじゃないのかな?
不安な黒いモヤモヤが私の心を覆った。