FT'S BED TIME STORYS

□FIVE TREASURE ROOM
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Sweet Lil' Devil〜やさしい悪魔〜






ーふぅ…今日もか…ー




ミナンと知り合って一年…


付き合い初めてからは半年…


なのになのになのに…



いっつもデートはお手手繋いでお散歩



キスは別れ際にフレンチキス…

ちょっと可愛すぎませんか?

たまには強引にされたかったりもするのに…

大事にしてくれるのは嬉しいけど…
        


今日はちょっと誘うつもりで冒険してチューブトップ着たのに



ねぇ?何で君は川に向かって飛び石して遊んでるの!

もうっ!




えぷこ『…はぁ…』



ミナン「12345!あーっ惜しいっ!!」


えぷこ『…楽しい?』



ミナン「うん!えぷこもやる?」



えぷこ『…イイです』




周りのカップルは腰に手を回してたり…

はぁいいなぁ

それともワタシにそんなに魅力ないの?




いや…今日このカッコで少なくとも3人には見られたのになぁー

一番傍にいてくれる人が見てくれないし…



えぷこ『帰ろっかなぁ…』



ミナン「えーっ帰っちゃうの?」



えぷこ『うん…』





ポツ…ポツ…




ミナン「ん?雨?」

さっきまでカンカン照りが嘘のように突然の大雨…

ミナン「えぷこ 行くよっ!」


ミナンがワタシの手を引いて走り出した

でもあっと言う間にびしょ濡れになってしまった。

とりあえず近くの学校の軒下で雨宿りした。



えぷこ『スゴい降り続くね…』



ミナン「当分やまないかな」



ふとみると体育館の扉が少し開いていた

ミナン「えぷこっえぷこ来て!」




小声で呼ばれて行くと体育館には誰も居なくて、バスケットボールがいくつか床に転がってた。




えぷこ『あーあ…ちゃんとしまわないと先輩に怒られるよね…』



ミナン「えぷこも怒られた?」



えぷこ『うん。厳しかったよ…』



懐かしくなってシュートを試みたが外れてしまった…。



えぷこ『あー腕落ちたな』



ミナン「僕もやる〜」



ゴールに向かってスッと伸びるたくましい腕

学生の時に出会っててもホレちゃったかな…


あーあっギュッと抱き締めてくれるだけでいいのになぁ…




ミナン「ダメだ〜難しいっ」



えぷこ『じゃあ片付けてくるね』



ミナン「えぷこ優しいね〜」



埃っぽい倉庫…懐かしいなぁ。


昔付き合ってた先輩と隠れてキスしてたな…




えぷこ『…フフ…』




ミナン「…思い出し笑い?」




えぷこ『やだ!びっくりした。』



ミナン「何か思い出してたでしょ」



えぷこ『別に…』



次の瞬間ワタシはミナンにマットへ押し倒された。
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