FT'S BED TIME STORYS

□素直になれなくて
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私が鈍感なのか… ?


スンヒョンは結構モテる。


今日も…ほらまた





「オッパァ!これ読んでくださいね。」

ぴったりしたTシャツで身体のラインを強調したゆるふわヘアーにピンクのグロス。 女の子要素てんこ盛りの彼女は私を軽く睨みつけて小走りで可愛く去って行った。



 えぷこ『ラブレターじゃない?相変わらずすごいね。』



スンヒョン「うるせ」




えぷこ『付き合うの?可愛いもんね〜あの子。』
 
 

スンヒョン「お前には関係無いだろ。」




…ごもっともだけど一番言われたく無い言葉だ。

そもそもスンヒョンが彼女も作らないで私と一緒に行動するのか理解出来なかった。


周りから付き合えって言われても


「そんなんじゃないし」って誤魔化すだけ。


私とはそういう対象にはならないのかな?




そして次の日スンヒョンの口から衝撃的な告白を聞いてしまった。




学食でキョン君と話しているスンヒョンをみつけ、イタズラしようとわざと背中合わせに座ってちょっかいだすタイミングを見計らっていた。




キョン「なぁ? なんでお前みたいにモテるヤツが童貞なの? 早く捨てちゃえよ。」




スンヒョン「しっ!声デカいよ…別にいいだろ?」




キョン「えぷこちゃんとヤレばいいじゃん。」



スンヒョン「アイツはダメ。」



キョン「なんで?」



スンヒョン「とにかくダーメなの」




ーーーショックだった。




ここまで拒絶するなんて‥… やっぱり私はスンヒョンにとってただの気の合う友達なんだ。



ちょっかい出す気にならなくなって気づかれないようにそっとその場を去った。





ー私に魅力がないからなんだろうか?




今までにスンヒョンとは二回だけキスしたことがある。




初めては高校生になりたての頃、周りが彼氏彼女で浮かれてて…

でも私たちはまだお互いにそういう相手がいなくて…







ー数年前ー




スンヒョン「はぁ…」


えぷこ『どしたの?元気ないじゃん。』



スンヒョン「なぁ?キスってどんな感じかな‥…?」



えぷこ『したことないの?』



スンヒョン「うぇっ!?オマエあるのかよ?」




もちろん私もしたことない…でもつい見栄を張ってしまっ た。


 
えぷこ『……あるよ…』



スンヒョン「ええっ!?相手誰だよ?知ってるやつ?」



えぷこ『別に誰でもいいじゃん…ねぇ?スンヒョンキスしてみたいの?』




スンヒョン「…うん…」




えぷこ『じゃあしてみる?あたしと?』




スンヒョン「えっ?本当に?」




えぷこ『いいよ、別に…』



心臓が高鳴った。余裕ぶってたけど私ももちろん初めてだった。


でもスンヒョンとなら嬉しいって思ってたから。
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