めいん1

□その他
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「なあ。お前、俺の嫁になれよ」

「…は?」

「は? って何」

「いやいや待ってくださいよそれ何の冗談ですか」

「俺に野菜食わせたんだ。どうせこれからも一生食わせ続ける気だろ」

「それはそうですけど! って一生!!」

ここで微妙に目を逸らす。

「瑞樹のおかげで独立できたんだ。俺の会社だ。お前に拒否する権利なんざあると思ってんのか」

「…目を見て言ってください社長」

「…寄って来んなEカップ。てかお前、ホントにEあったんだな」

「――! 見たんですか?! 〜〜っあの段階で捨てとくんだった…」

「で?」

「で? って? …ああ!」

くるりと振り向く。

「社長」

「ん」

「嫁になるからには、毎日きっちり野菜食べさせますからね」

「は。今更だろ。それより、」

「っわ、ななななんですか」

「なあ。あのAVみたいなカッコ、してみろよ」

「…好きなんですか」

「なに?」

「あーいうの、好きなんですか」

「いやあれだってお前だろ」

「いいですよ。AVに撮り直しなんてないんですよ」

「構わねえよ。これは本番だ。カメラ回しとくか…? 監督のカットなんて入んねえけどな」
 

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