TOW3

□最終章(共に歩む未来)
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「ディセンダーの力の転写実験」


研究室


ハロルド
「うーん…キバはあの子でも浄化は無理だし、かといって三本生えてきたキバでセレスの力が衰えて来てるし…困ったものねぇ」


リタ
「考えたんだけどさ」


ハロルド
「なぁに?」


リタ
「ディセンダーの力って転写出来ないかな」


ハロルド
「お。良いこと言うじゃない。ただ…」


リタ
「うん…今のセレスは多分かなり辛い筈…」


カノンノ
「転写…」


リタ
「カノンノあのね、賭けたいの。あの子一人で戦わせる訳にはいかないの。私達ヒトにも責任があるんだから」


カノンノ
「わかってる…わかってるけど…危険な賭けなんでしょ?」


ハロルド
「最低の場合ディセンダーは消滅、そして転写実験に協力してくれた人も溶解状態になる。最低のケースはね」


カノンノ
「(ゴクッ)…大丈夫…一緒に戦うって決めたもん。私にやらせてきっと私なら……私が一番あの子を知ってる。心も近い…だから


セレス
「……意味わかってるの。カノンノ」


リタ
「失敗したら…」


カノンノ
「でもやるのお願い……」


セレス
「…ハロルド。ギベオン取ってきた。早速実験の準備に取り掛かって。カノンノは私に守らせて…失敗したらその時はその時」


リタ
「……わかったよ」


ハロルド
「ギベオンがあればいけるわ。確信は持てないけど」


ウィル
「本当に良いのか?お前達」


セレス
「私はディセンダー。恐れなんて知らないわ」


リタ
「…」


ウィル
「そうか…」


ハロルド
「出来たわ。さぁ、装置の中に入って」


カノンノ
「はい」


セレス
「…」


リタ
「…ドクメント展開」


ディセンダーの力の転写実験が始まった。


リタ
「これが…あんたの…ディセンダーのドクメント」


ハロルド
「黄色いわね。さぁ、転写開始よ」


カノンノのドクメント、ディセンダーのドクメントが混ざり合い始めた。


カノンノ
「うっ


セレス
「カノンノ


カノンノ
「大丈夫……あなたと一緒に戦うって決めたもん……大丈夫。怖くない…痛くないよ。あなたの力…」


ディセンダーの転写実験は終了した。今すぐ結果を調べたいが今はカノンノとセレスを休養させることが最優先となった。


「受け継ぐ力」
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