テイルズオブゲート(オリジナルストーリー)
□第一章(兄として)
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「第一章開幕」
「……はぁ…そういえば父の顔知らない…私が生まれた時騎士として国を守る為に戦争に巻き込まれたってセデスから聞いた……騎士なんて………ダメなのに………どうしてよ…゙お兄ちゃん゙」
翌朝
「……おはよう」
「………何」
「いや……朝の挨拶でも」
「あっそ……話しかけないで。」
「……ローズ……わかったよ」
(……これで………良いの……私……私は……)
数年前
母の死後から数ヶ月たった頃の出来事
「お嬢様?急にどうしたんですか…?」
「私に……剣の扱い教えて……お兄ちゃんも一緒に」
「…え?俺は良いよ」
「ダメ…武器扱えない私と一緒なんて……いや?」
「いやじゃないけど…」
「はっきりしてよ」
「………実は………」
「……え?」
その時私は胸にポッカリ穴が空いてしまった……大好きだった兄が…「騎士」になると……ママもセデスも許したらしい…私がどれだけ騎士団を恨んでるかも知らないで……父は騎士として死んだと言うが違う……国に…騎士団に殺されたとしか思えない……顔も知らないけど…
パチン
「」
「なによ……なんで?…騎士の名門家だから…?だから…お兄ちゃんも行ってしまうの?……私は?守るんじゃないの…?当主になるんじゃないの…?」
ローズの声は震えていた…その時の声は耳から離れない…初めて妹に叩かれた頬も……
「…ごめん……」
「グス………お前なんか死んじゃえ馬鹿」
その時を境に…会う度に「死ね」…その二言が生まれた…なぜ俺は…あの時謝ったんだろう……騎士になって……最愛の妹を「守りたい」……なぜその一言が出なかったのだろう……俺は本当にこれで良かったのかな……妹を……守りたい……今更そんな言葉を発しても…きっと…思いは伝わらないだろう…
そして現在
「さ…行きましょ。…宜しく頼むね」
「マカセテクダサイ。オジョウサマ」
これは不審者が入らない為の防御壁みたいなもの…戦闘訓練を積み重ねた高性能のアンドロイドだ
「セデス?」
「はい。」
「……なんでもない」
「ん?」
「…ローズ重くないのか?…ほぼ身の丈ほどある大剣なんて」
「大丈夫よ。これより重いもの振り回してたからね」
「えΣ…そなた……かなりの怪力じゃな…」
「ちょっと怪力なんて言わないでよ護身術も身に付けてるから回復も出来るわ」
「すまぬそういえばそなた家の者から聖騎士として呼ばれて居たが…」
「ああ…あれ?当主になったら聖騎士の称号がもらえるの。アンドロイドから聞いたの?」
「いや…メイドじゃ」
「ああ…なるほど。別にこんな称号要らないんだけど…当主になったら自然と付くみたい」
「そうなのか」
「うん。確かに回復も光属性の魔法も使えるしそれでかな?」
「ローズ、そなた魔法もつかえるのか?本当にオールマイティーじゃな」
「なΣ…///」
「……ん?頬が赤いぞ?どうしたのじゃ…?」
「ふあ何もないわよ」
「…?変なローズじゃな」
「ううるさい」
(こうして言い詰められるとおどおど(対処出来なく)する所は変わらないんだな…)
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