TOW3(エンディング後のSTORY)
□天使の暗舞
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「忍者として必要な事」
すずに話し掛けられたセレス。
すず
「あの…セレスさん。ちょっと良いですか?」
セレス
「ん?」
セレスの職業が忍者。その影響かは分からないが無表情になっていた。
すず
「あなたはいつも忍者の職業になると笑顔とかそういう表情を出しません。私には…そういう表情の仕方が分からないです」
セレス
「……人間は…表情を殺すと良いことはない。すず。忍者は非情じゃないとダメかもしれない」
すず
「はい…非情じゃないと任務は遂行出来ません」
セレス
「……子供は大人を頼るべき。すずは本当は人懐っこいかわいい顔が出来ると私は思う。忍者は常に非情じゃないといけない?じゃあしいなは?」
すず
「あ…(しいなさんは…任務中は非情そのもの…でも普段は…明るい…それが忍者としての…でも…)…」
セレス
「すず。感情を押し殺すと大人になれば苦労すると私は思う。ここは忍者の里じゃない。常に非情なんてそんな悲しい事は止めなさい。喜怒哀楽は必要だよ。…今からでも全然間に合うわ。」
すず
「セレス…さん…」ポロ
すず
「あれ…おかしいです…悲しくないのに」ポロポロ
セレス
「すず。大丈夫…仲間はあなたの笑顔とか見たい筈。枷を壊して。今は涙を流すと良い」
すず
「はい…」ポロポロ
セレスさんの言葉。何処か母上に似ていた。暖かく…優しく…私の中に眠っていた普通の"女の子"としての感情が出てきた。そうか…忍者も…感情を出して良いんだ…私も…泣いて良いんだ…笑っても良いんだ…ありがとうございます…セレスさん
セレスの言葉に不思議と無くしかけていた感情が戻ったすず。
しばらくすずは泣いていた。
そして、泣き付かれたのか眠っていた
しいな
「セレス。あんたのお陰だよ。すずは感情を表に出さないけど…あんたはやっぱり凄いよ。身内の心の闇も浄化したんだ。」
セレス
「……しいなはもっと感情を殺すべき」
しいな
「う…面目ない…」
セレス
「ふふ」クスクス
しいな
「セレス…(あんたはやっぱり凄いよ。あたしとすずより忍術を使いこなして。あたしもセレスの事見習わないと)」
すず
「…ん…」
セレス
「すず。」
すず
「セレスさん…あの…」
セレス
「?」
すず
「その…//」カァ
しいな
(すずのあんな顔初めてみた。かわいい顔出来るんだね。すずも)
すず
「ありがとう…セレスさん」
セレス
「うん。すずがまた迷っていたら私達が助けてあげるから。今はありったけの感情を解放しなさい。」
すず
「はい」
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「天使の暗舞」