TOW3

□第2章(本編)
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「危機一髪の姫。悪行を行う帝国軍のサレ」


私たちは今重要な依頼でヘーゼル村に向かっている最中です…ですが危機的状況に陥っちゃってます。
サレという謎の男性を相手にしているから


「ははは。どうしたんだいヴェイグ。ほら本気で来なよ。ほらほらほら


「く…」


「はぁ…はぁ」


「無理は禁物です回復しますので」


「……私に考えがある。ミント…私が彼を引き付けてる間にヴェイグの回復をシングがウルフを相手にしてくれてる…ヴェイグの秘奥技を彼に当てれば止めれるはず…私が引き付けてる間にお願いできる…?」


「セレスさん…分かりました。やってみます…無理はなさらないで」


「ありがとう。」


――虎牙連斬―鳳凰天駆――


こうなったのはほんの数時間前


バンエルティア号


「アンジュさん、一つ頼みたい仕事があるんです。そろそろヘーゼル村に物資を届けたくて…誰か行ってくれないですか?」


「そうね。依頼として登録しておくわ。クレア、余り気にしないで…って言っても今ウリズン帝国が星晶を採掘してるから気になるよね。」


「はい…」


「あ、セレス」


「……?」


「依頼お願いしても良いでしょうか。」

「…うん」


「ありがとう。じゃあ準備出来たら受けに来てね。同行者もすぐに集まるわ。」


そして依頼を受けるべくセレスは再びホールを訪れた。


「……依頼。受けに来たよ」

「ん。待ってたよ、今回の仕事はヘーゼル村に物資を届けてもらいます。でも今ウリズン帝国が星晶採掘の為に直接入る事が出来ないから受取人が来てくれます。同行者はヘーゼル村に詳しいヴェイグ君。それからシング君。ミントの三人で行ってもらうね。くれぐれも怪我しないようにね…行ってらっしゃい。」


そんな訳で私達は今の状況に至っています。


――虎牙連斬―鳳凰天駆――


「ぬぅ…どうやら君から死にたいみたいだね!良いだろう。」


「ヴェイグさん回復しますので動かないでください」

「あ…あぁ」


(う…ヤバいかも…回復するまで足止めって言っても…体力なくなって来た…腕も上がらなく…)


「どうしたんだい?随分と遅れてるじゃないか。ほらほらほら


「う…もう…ダメ…」


「させない!」
――閃麟耀翔斬――


「くぅ…貴様」


「女性に対して怒涛の攻撃は見過ごせないね。大丈夫?」


「ありがとう…でもまだ足止めにはなってない」
セレスは最後の力を振り絞った
――秘奥技・緋鳳絶炎衝――


「ぐぁ!」


「ミント…ありがとう。セレスの回復を頼む。」


――セルシウスキャリバー――


勝負がついた。ヴェイグの放った秘奥技セルシウスキャリバーが見事にサレを撃退した。捨て台詞を吐くようにその場から逃れるサレだった


「はぁ…はぁ…良かった…」

「セレス!」


「エステル!」


「あぁ、リタにユーリ…無事だったんですね…良かったです」


「なにを言ってるのよ!あんたは平気なの!?」


「はい…助けて頂きました。あ、ごめんなさい…ひどい怪我を」


「……平気…だか…ら」


「おいおい。無理するなって、あんたらギルドの者だろ?実は折り入って頼みがある。とりあえずあんたらも怪我してるんだこの子は俺が運ぶからあんたらのギルドに行かせてくれ」


「ユーリ?」


「行くとこないだろ、ガルバンゾには今帰れない。それにエステルの意志に従ってついて来ただけだ。ほら行くぞ」


「あ…はい」


怪我を負ってしまったセレスを連れてバンエルティア号へと戻って来たヴェイグ達は


ホール


「セレス!」
心配そうにしているアンジュの顔が見えたがセレスは引きつった笑顔を振りまいた。


しばらく時間がたち


「あの子なら医務室に運んで置いた。俺達の話をさせてくれ」


「そうね…でもまず部屋の用意してるからそっちで話しましょう。立ち話はあなた方も辛いでしょう。」


「ありがとうございます。…あの…彼女は大丈夫なのです…?」


「大丈夫よ…ミントも一緒に医務室に居てくれてるから直に良くなるわ」


「良かったです……」


1号室


「へぇ…こりゃまた良い部屋だな。」


「本当です…」


「エステル。心配なんでしょ?」


「はい…」


「まずあなた方が誰か教えてくれるかしら?…心配なのはここに居るメンバー皆が思ってる事です。」


「そうですね…私はエステリーゼ・シデス・ヒュラッセインと申します。私の事はエステルって呼んでください。」


「ユーリ・ローウェル」


「リタ・モルディオ」


「ん。あなた達はどうしてコンフェイト大森林に居たのですか?それにガルバンゾ国のお姫様が」


「私達は星晶採掘に賛同出来なくてユーリに頼んで城を抜け出したのです」


「まぁ、半ば強引に…な」


「そうね。強引に連れ出されたわねユーリは」


「お前もついて来ただろ。兵器開発がどうのでな」


「う


「星晶を取り付くした事が原因で各地で変わった現象が起きてるのです。この世にない植物になってしまって。生物変化現象も起きてます…その原因を探る為に国を飛び出し独自で調査を…ユーリ達を雇って」


「まぁ雇ったはいいが、森に迷うは、エステルの行方は分からなくなるわでとりあえず落合場所に行こうってなったらここのギルドの連中にあったって訳だ」


「そうだったの…でも気になるわね…生物変化現象か…登録しておくわね。これからよろしくね。」


「あたしは研究室使わして貰うわ。……それから…セレスが良くなったら伝えといて!エステルを助けてくれてありがとうって……べ、別に心配してる訳じゃなくて」


「そうね。ありがとうリタ」

「う//」


医務室では


「セレス!」


「カノンノさん…大丈夫です。今は治療を終え寝ています。」


「良かった…ひどい怪我って聞いて…」


「ごめんなさい…私達の力が至らないばかりにセレスさんを怪我させてしまいました。」


「あなたのせいじゃないわミント。相手はあのサレだったんだもの。彼女の判断力は正しかったと思うよ。あの場で足止めしてなかったら皆やられてたかもしれない。彼女はその事を避ける為に…あえて足止めって言う行動に出た。私はそう思うけどな。」


「アンジュさん…」


それからしばらくしてセレスは目を覚ました


「………ん?」


「セレス!!」


「カノンノ…」


「無茶しないで…あなたは女性なんだから…何かあったら私悲しいよ」


「カノンノ…ありがとう。」

セレスは彼女の頭を撫でた




「星晶採掘跡地の調査」
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