TOW3

□最終章(共に歩む未来)
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「受け継ぐ力」


カノンノの覚悟は相当なモノだ。他人の存在全てを受け入れるなんて出来ない。それをカノンノはディセンダーという存在を完全に理解し。そして受け止めたのだから。
それから翌日


ホール


カノンノ
「……」


アンジュ
「カノンノまだ動かない方が」


カノンノ
「大丈夫。辛くないよ。ちゃんと受け止めた。あの子の為に、世界の為に…そして今を生きるの、未来を見るために」


アンジュ
「カノンノ…そうね。今回の依頼はカノンノは最重要人物だからね。それからシャーリィとセレスね」


カノンノ
大丈夫なの


アンジュ
「この依頼はあの子から出された物よ。同行者は最初からカノンノが入ってたわ。場所はシフノ湧泉洞、その付近にキバは出現してる。カノンノには受け継いでるかどうか。セレスは護衛、シャーリィは必要不可欠になると思うわ。気をつけてね。もう準備を整えてセレスは待ってるわよ?」


カノンノ
「え?あ……はい行ってきます」


アンジュ
「気をつけて。カノンノ」


セレス達はシフノ湧泉洞に向かっていった




シフノ湧泉洞



シャーリィ
「……ここは潮の匂いがスゴいですね…」


カノンノ
「あ…やっぱり戻った方が」


シャーリィ
「大丈夫です…真水に浸かれれば」


セレス
「ん?」


カノンノ
「あ…知らなかったかな?シャーリィは海とかその周辺に漂ってる潮の薫りを感じると体調を崩してしまうの」


シャーリィ
「はい……こういう体質です。すみません…ご迷惑をおかけして」


セレス
「…頑張れる?」


シャーリィ
「…はい


セレス
「そっか。辛くなったらいつでも言って、引き返すから」


シャーリィ
「はい…でも私は引き返しません。私も戦います…こんなところで挫けてる場合じゃないんです」


カノンノ
「でも辛い時は言ってね?じゃないとセネルに私達怒られちゃう」


シャーリィ
「わかりました。本当に辛くなれば言います。進みましょう。カノンノさんの中にセレスさんの力が受け継いでいるのかを確認しなくちゃ」


セレス
「そうね。」


しばらく進んでいると恐らくこの先にキバがあるだろう。だが壁が閉じている。内側から鍵がかかっているのだ


カノンノ
「困ったなぁ…この先なのに」


セレス
「みんな。この階段の先もしかしたら向こう側に通じてるかも……ただ、奥はみえない」


シャーリィ
「真水…」


カノンノ
「シャーリィ?」


シャーリィ
「私に任せて下さい。私にだって出来ることはあります。それにこの水は真水」


セレス
「待って危険だよ」


カノンノ
「シャーリィは水の中で呼吸が出来るの。海とかじゃないと大丈夫なの」


シャーリィ
「はい。任せて下さい」


セレス
「わかった」


しばらく待っていると扉が開く音がした。


カノンノ
「開いた!」


シャーリィ
「セレスさんの言う通りでした。結構距離がありました、でも真水にたっぷり浸かれたので体調は万全です」


セレス
「うん、進もう」


そしてキバ周辺の魔物は異質な存在となっていた


シャーリィ
「はぁ……はぁ…」


カノンノ
「シャーリィ?」


シャーリィ
「この先に嫌な予感がします。目と喉が痛いです」


カノンノ
「確かにちょっときついね」


セレス
「キバに近付いているからだと思う。」


カノンノ
「セレスは平気そうだね」


セレス
「ん?…なにも感じないけど」


カノンノ
「え?」


シャーリィ
「…でもここの魔物可哀想です…」


カノンノ
「うん…」


セレス
「進もう」


そしてキバの出現場所にやってきた。だいぶ浸食が進んでいた


カノンノ
「…あヒト…?」


セレス
「カノンノ。集中して。転写出来てるか試して」


カノンノ
「うん」


カノンノの体からディセンダーの力が受け継がれていた。見事に転写は成功していた


カノンノ
「これが……セレスの力?凄い」


セレス
「Σ暁の…従者」


シャーリィ
「え


カノンノ
「だいぶ衰弱してるけど気を失ってるだけみたい。戻ろ。」


セレス達はバンエルティア号へ戻っていった。




とある雪山

ラザリス
「苦しいんだね……ごめんね……でも、僕も…辛いんだ…もしかしたら戦わなくちゃいけない…僕はどうすれば良い…?って君達に聞いても分からないよね…戦いたくない…早く生命の場を奪おう。」



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