TOW3(エンディング後のSTORY)

□新たな旅立ち
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食堂では今お帰りパーティーの食事の準備中だった


クレア
「食堂じゃ狭すぎるからホールで良いかな?ロックス」


ロックス
「はい。構いませんよ。」


リリス
「あ、じゃあ私テーブルの用意してきますね。」


ロックス
「はい。ここは大丈夫ですから」


クレア
「皆張り切っちゃって。そんなに嬉しかったのね」


ロックス
「はい。…お嬢様は特に喜んでましたよ」


クレア
「そんな事言うけどロックス?あなたもでしょ?」


ロックス
「バレてましたか」


クレア
「ふふ。本当にセレスの事が好きなのねロックス。ぽっちゃりが好みじゃなかったの?」


ロックス
「そうですけど…セレス様は特別です。逆にあの方にはぽっちゃりして欲しくないですね」


クレア
「ふーん。ロックスらしくないね。アンジュさんにあれほど尽くしてたのは?」

ロックス
「え?アンジュ様は…僕のぽっちゃり好みに当てはまるだけで」


クレア
「本当はセレスみたいな子が好きなんだ」


ロックス
「はい…あの…この事は誰にも話さないでくださいね?」


クレア
「わかったわ。さて、ピーチパイはどうかな?」


一方セレスはと言うと。


セレス
「…虚空滅牙衝」


カノンノ
「セレス?きゃあ


セレス
「Σカノンノ


カノンノ
「…ん…?」


セレス
「いたた…獅子の闘気強すぎた。カノンノ怪我はない?」


カノンノ
「うん…セレスこそ大丈夫なの?」


セレス
「うん。平気。…ちょっと鈍ってる」


カノンノ
「ん?」


セレス
「力過激出来なくなってる」

カノンノ
「あ…確かにいつもの獅子の闘気じゃなかったね。一緒に修行する?」


セレス
「うん。お願いしていい?」

カノンノ
「もちろんだよ


セレス
「ありがと。カノンノ」


カノンノ
「ねぇ風強いのに平気なの?」


セレス
「うん。ここから見える景色は好きだからね。だから平気」


カノンノ
「そっか(やっぱりどこか雰囲気変わってる…?)」


セレス
「……?」


『聞こえますか…?』


世界樹?


『はい。ミリアの事頼みます。本来ならあなたの元に居ないと姿を保てなくなってしまいます。」


それ…本当なの?


『はい。それにあなたの元に行きたがってましたから』


生命の場を守る番人は…?

『それは…ええ…考えてなかったわ』


世界樹


『ふふ。とにかくミリアの事頼みますね』


セレスにだけしか聞こえない為カノンノは急に固まったセレスに必死に呼び掛けていた


カノンノ
「セレス?ねぇ


セレス
「……Σカノンノ?」


カノンノ
「はぁ…よかったぁ。」


セレス
「ん?」


カノンノ
「固まってたから」


セレス
「そう?」


カノンノ
「うん」


セレスとカノンノが話している最中カノンノの上空から人影が


ミリア
「……ええ…僕まで…?って人の上にきゃあ


カノンノ
「きゃ


ドスン


セレス
「…ミリア?」


ミリア
「いたた……わぁ大丈夫?」


カノンノ
「あれ…この声…ラザリス?」


ミリア
「あぁお前は……誰?」

カノンノ
「え…?」


セレス
「…手荒いなぁ世界樹は。カノンノも大丈夫?」


カノンノ
「うん


ミリア
「……セレスに馴れ馴れしいぞ。人間。離れろ」


カノンノ
「ええ…」


ミリア
「世界樹の扱い酷いよ光に包んでそのままだよまるで…」


セレス
「怒ってる?」


ミリア
「困ってるの


セレス
「あ困ってたの。よくわかんないわ」


ミリア
「う…どうせ僕は怒ってる表情と寂しい表情しか出来ないよ…」


カノンノ
「ラザリスじゃない?」


セレス
「ラザリスだよ。姿を保てなくなるって聞いた?世界樹から」


ミリア
「…?誰が?」


セレス
「聞こえなかったの?」


ミリア
「……僕は君と居たいよ。傍に居させて?」


セレス
「軽く流したわね。まぁいいけど…良い?ここの人達は皆優しいからね。攻撃しようとしないでよ?」


ミリア
「うん…えっ…と……ピンク髪の君」


カノンノ
「私…?」


ミリア
「うん。僕は君の事知らないけど…君は知ってるみたいだね」


カノンノ
「うん、戦いこそしなかったけど…ってそういえば認識なかったよね。ごめんね。私カノンノ。カノンノ・グラスバレーよ。」


ミリア
「カノンノ。…ねぇ?」


カノンノ
「…ん?」


ミリア
「………手…」


カノンノ
「手?」


ミリア
「握手…?」


カノンノ
「…良いよ?仲良くしようね。」


ミリア
「う…うん…」


セレス
「……姿を保てなくなる、か……」


ミリア
「大丈夫だよ。君と一緒に居たら僕も消えないみたいだから。」


セレス
「聞こえてたのね


ミリア
「うん。」


セレス
「まぁ良いよ。とりあえずアンジュの所に行くよ。」

ミリア
「はーい


カノンノ
「…」


セルシウス
「…ラザリス?」


カノンノ
「あ、うん。今はミリアだって。セルシウスさん?」

セルシウス
「不思議ね…ちょっと前までぶつかりあってたって言うのに。今は良きお姉さんになってるわね。セレス。」


カノンノ
「うん。ちょっと羨ましいかも」


突然の訪問者にアンジュは驚きを隠せなかったがミリアは敵意が無いことを示すとアンジュは快く承諾した。


ホール


アンジュ
「じゃあ…ラザリス?じゃないね。ミリアで登録するわね。」


セレス
「うん。武器はなさそうだね」


ミリア
「僕は素手でも行けるよ?」


セレス
「怪我してからじゃ遅いの。杖渡しておくから。でもミリアに合いそうな武器は自分で見つけるんだよ?」

ミリア
「うん


程なくしてお帰りパーティー。歓迎パーティーが行われた。
当初メンバーは驚きを隠せなかったが直ぐに打ち解けた。

ミリアは警戒していたが。


ミリア
(セレス、楽しそう。僕…やっぱり)


セレス
「ミリア?」


ミリア
「ひゃセレス


セレス
「船酔い?」


ミリア
「ううん…楽しそうだなって」


セレス
「ふふ。ミリアも直ぐになれるよ。」


ミリア
「うん…やっぱり」


ゼロス
「ミリアちゃん。誰も君を責めたりしてないさ。もっと自分に自信持ちな?」


ミリア
「……」


ゼロス
「俺様だけじゃなく皆良い奴ばかりだ。まぁ、俺様でよ」


セレス
「……」


ゼロス
「はい…余計な事は言いません」


アンジュ
「無言の重圧がスゴかったわね


セレス
「ミリア。クレアのピーチパイ食べよ?美味しいよ」


ミリア
「うん。」


ミリアはクレアの作ったピーチパイを口に運んだ。


クレア
「どうかな…」


ミリア
「…美味しい…」


クレア



セレス
「ふふ。ほら。楽しもう」


ミリア
「うん


こうして歓迎パーティー、お帰りパーティーは閉幕した。


ジェイド
「いやぁ…飲みすぎましたねぇ」


セレス
「本当に介抱しなきゃダメなのね


ジェイド
「まぁ良いじゃありませんか。………」


セレス
「…ん?」


ジェイド
「こんなに楽しんだのは久しぶりでしたよ。皆さんホールで潰れましたね。私もですが」


セレス
「酒臭い」


ジェイド
「すみません…」


セレス
「自室に戻って寝ないと風邪ひくよ。」


ジェイド
「はい。気を付けます。」


セレス
「おやすみ。ジェイド」


ジェイド
「はい。おやすみなさい」




「三人のカノンノ、グラニデのディセンダー」
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