学パロ編!!
□第1講
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「えっと、今日の授業ってなんだっけ?」
「確か、現国と数学、英語、体育、あと2時間は総合だったはずだ」
と、ウルキオラ。相変わらずのその記憶力は素晴らしいわ。
・・・・・・、に、しても。
「体育か〜・・・、やだなー・・・」
「そういやお前体育全然ダメだよな」
そう、私、体育が大のニガテ。おおよそ中の中〜中の下、果ては下の上・・・、までは・・、ないけどまぁ、ニガテ。勉強はそれなりにできるんだけど・・・・・・。
「ちなみに男子体育はバスケで、女子はバドミントンだったと思うぞ」
「うん、なんでアンタが女子の分まで把握してるんだろう!」
こいつの頭はもはや掲示板だ。
「ま、いいや。・・、んで、総合って何すんの?」
「つーか総合じゃなくてLHR(ロングホームルーム)じゃねぇか?」
「あ、そっか」
何気にこうなりたての高校生がしそうな会話をする高2。いい加減中学のクセが抜けてほしいところだ。
つってもこの話、サ○エさん方式で進級とかしないけどね。
「何をするのかは知らんが、2時間もあるということは何かあるのだろう」
「なんだろー」
そんなことを話しつつ、教室に入る。始業時間からあと5分ちょっとだったからか、教室は騒がしかった。
ちなみに、鳴木高校は自由な校風なためか、男子率が結構高いのよね。一応、共学制なのであしからず。
「ア・おっはよー、葵」
「おはようルピ!」
私が教室に入ると挨拶してきてくれたのはルピ・アンテノール。見た目女っぽいけど、男だよ。
「今日も3人できたの?」
「うん。もう朝っぱらから鞄でぶっ叩かれるわ心読まれるわひょっこりなんか出てくるわで」
「いつも通りでなによりだよ」
「そーだけど・・・」
せめて朝くらい静かに登校したい・・・。
「しょうがないよ。叩かれるのは知らないけど、葵、分かり易いからね」
そう言ったのはピンク髪の男子、ザエルアポロ・グランツ。で、その脇で、
「えー、俺よく分かんねー」
「あんなのも分かんねーからお前はいつまでたってもカスなんだよ」
というやりとりをしているのはディ・ロイ・リンカーとイールフォルト・グランツ。
ちなみにザエルアポロとイールフォルトは兄弟。イールの方が上なんだって。
「・・・・・・、私、ガチで閉心術練習しよっかな・・・」
「でもまぁ、そこまで気にするほどのことでもないんじゃないかな?分かるといっても、時々だし」
「・・・、そっすか」
ならまぁいっか・・。
「あ、ところでよ葵!」
「ん?何、ロイ?」
「アイツまだ来てねーんだけど知らねぇか?」
「あぁ、アレなら・・・・・・」
携帯を見ると、今8:24:55。
うん。
「あと5秒で来ると思うよ」
さぁ、カウントダウーン!!