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□蒼の孤独(中)
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いつだって、探しているものは案外近くにある。
今回私たちが探していた、『スプレンディドに最後に合った人』も、意外と近くにいた。
「誰!?誰なの!?」
『ギグルスちゃん、お、落ち着いて・・・ね?』
フレイキーちゃんからの電話。
それは、ディドに最後に合った人が誰かを伝えるものだった。
『最後に合ったのはね、フリッピー君だったらしいの』
「フリッピー・・・?」
『正確には、裏のフリッピー君。最後に合った時、喧嘩して、ディド君に倒される前に何か言ったんだって、フリッピー君が言ってたんだ』
きっと、覚醒とフリッピーが色々話してたのね。
「フリッピーガ今どこにいるかわかる?」
『えっと・・・家にいるらしいよ』
家、ね。
覚醒と話すことになるかしら・・・?
それなら、用心しなくちゃね。
「ありがとう、家に行ってみるわ」
私もスプレンディドさんを探すから、頑張ってね。
そうフレイキーちゃんは言ってたかもしれないけれど、もう先の事を考えていた私にはよく聞こえてなかった。