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□してはいけない
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気がつくと、ペチュニアちゃんとギグルスちゃんの姿はなくて、僕は玄関の前で座り込んでいた。
前を見るとそこには血だまりとンいく編があった。
あれ、僕は何でここで座り込んでいるの?
何でペチュニアちゃんとギグルスちゃんはいないの?
何で血だまりがあるの?
なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
僕は混乱した。それと同時に目の前の悲惨な光景に恐怖を覚えた。震えが止まらない。
なんでこうなったの・・・?
そこで先ほどの事を思い出す。
ケーキを食べて、その後に“シュガー人形”を食べた事を。
ペチュニアちゃんとギグルスちゃんを食べた事を。
「僕が・・・二人を殺してしまったの?」
お菓子食べたさに?
いやだ、信じたくない。いつも何でみんな死んでしまったんだろう、何でけがをしたのだろうとは思っていたけど、僕が殺してしまっていただなんて。
悲しくなってきた。僕は何て事をしてきたんだろう。
―――そっか、僕がお菓子に目がくらんで周りが見えなくなるからそうなるんだ。それなら・・・
お菓子を食べなかったら、お菓子を見なければいいんだ。
それから僕の終わりの見えない断食ならぬ“断お菓子”が始まった。