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□してはいけない
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僕はその後、家の裏でうずくまって泣いていた。
みんなに迷惑をかけている僕なんて、この世界には必要ないのかもしれないと思いながら、ただただ、絶望していた。
いや、切望していた。こんな自分を変えてくれる、救いの手を。
「僕は・・・どうすればいいの?」
「いつも通り過ごしたらいいんじゃないかな」
後ろから声がして、振り返ってみるとスニフがいた。
「君がお菓子を食べないだなんて、君らしくないよ」
「だ、だけど、僕はみんなに迷惑をかけて・・・」
「どうせ僕らは一人一人が個性的すぎて他のみんなに迷惑をかけてるんだ、すこしくらい大丈夫」
“だから、いつもの君に戻ってよ”
そう言って手を差し伸べてくれた。
「・・・うんっ!!」
僕は涙を拭いて、スニフの手を握った。
【END】