悪食少女の非日常
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「急にそんなこと言われても、と思うかもしれない。僕だって君みたいなまだ小さい子供を中枢都市に送るだなんて鬼畜にもほどがあると思っているよ。だけど…」
「何を言ってるです?私はもちろんそのつもりでした。元凶は私ですから」
何を言ってるんだ、この子は。
“もちろんそのつもりです”、だって?どうしてキルちゃんはそんな事が言える。
どうしてそんなに落ちついていられるんだ。
「行ってどうするかというと、政府に攻撃を中止させるよう交渉に出る。ダメなら強硬手段に出るようになる。その場合、命の保証は無いんだ。それが分かって言っているのかい?」
「分かってますよ、スニフさん。分かっていて言ってるんです」
分からない。何故この子はこんなにも嬉々とした目でこちらをみているんだ。何故こんなに笑っていられる。
「キルちゃん、君は…」
キルちゃんにひところ言おうとした時、部屋の扉がい気なら開かれた。
「よぅ、スニッスルズ。来てやったぜ!!」
「…シフティ、リフティも。君たちが避難してくるのはいいとしよう。だがこの部屋に読んだ覚えはないんだが」
まったく、勝手には言ってこないでほしいものだ…ん?
あれは…スプレンディドさんじゃないか!
「スプレンディドさん!来ていらっしゃったんですね!!」
「すまないね、何も言わずに入って来てしまって。ちょっとキルちゃんと、中枢都市について話しておかなければならない事があったんだ」
「俺らがその情報、中枢都市の政府の奴らから盗んで来てやったんだぜ?感謝しろよなー!」
リフティはまだしも、シフティは子供だから付き合っていられない。
…中枢都市、か。なにかったのだろうか。
政府の機密といったところか。良い情報が得られたなら良いのだが。