悪食少女の非日常
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「すにふさん…此処がすにふさんの家…です?」
キルちゃんがなんとも言えないような表情でこちらをみてきた。
いかにも頭の上に?マークが浮かんでいそう。
確かに、最初見た人は誰だってそうかもしれないわよね…。
スニフの家は研究所と一体化しているから、一見して家っていう風には見えない。おまけに研究所自体が壊されてしまわないように色々と仕掛けがあるものね。
だからこそここへ来たわけなのだけれど。
「もしかしたら、スニフならあの兵士たちへの対策が取れるかもしれない。だからいってみましょう?」
「そう…ですね」
なんだかキルちゃんはヘンなものをみるような眼で家をみているのだけれど仕方が無いので手を引いて入り口横のベルを鳴らした。するとしばらくするとスニフの声が聞こえてきた。
『ギグルスさんだね。無事でよかったよ。…隣のその子は?』
「あぁ、えっと、キルちゃんよ。しばらく前にここに引っ越してきた。大丈夫、別にスパイとか言うわけじゃないわよ」
『そうだよね、うん、誰か分からなかったから確認しただけ。入って』
かちゃり、と音がしてドアのロックが解除される。私たちはその中へとはいって行った。