囲碁部は只今活動中!
□いつもと違うことをしようか
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「えーっと、先ほどは申し訳ない。俺の不手際だ」
佐伯部長は綾香先輩ににらまれ冷や汗をかきつつ言った。
「えぇ、そのとおりね?」
冷たい視線が容赦なく部長に降りかかる。
「しかし、明日からということはすでに決定済みだ。 ランキング戦は各学年ごとだ。それぞれ最善の手を打つこと、以上」
まともだな。こんどは。
「薫、打とうか?」
幸輝が誘ってきた。
うん、打とうか。
僕らが机につくと、皆それぞれが練習を始めた。
「薫が先手でいい?」
黒石を差し出され手僕はそれを受け取った。
「了解」
僕が先手で対局の開始だ。