悪食少女の非日常

□1
3ページ/3ページ

「さ、先ほどは突き飛ばしたりしてすみませんでした・・・。」

「いえ、しょうがないことです。気にしてませんよ」

モールとキルはおれそっちのけで話し始めた。

まぁ、別にいいんだけどな。
それより俺は早くさっきえぐられた傷の手当てをしないと。
もうすでに床は赤く染まっている。

俺が包帯を巻き始めるとそれに気がついたキルが話しかけてきた。

「大丈夫ですか?ごめんなさい、傷つけてしまって・・・」

「大丈夫。こんなのすぐ直る」

…たぶん。

そう言って笑って見せたがキルの表情は暗い。
迷っているようなそぶりをして、キルは言った。

「私、皆さんに言えてない事があるんです・・・。言っても、怖がりませんか?」

恐る恐る言ってくるキルに俺は言ってみろ、と目で合図する。

「私、


 
 人を食べるんですよ」
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ