悪食少女の非日常

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夕方に珍しく俺の家を訪ねるやつがいた。

「こ、こんにちは・・・?」

「ん、誰だ?見かけない顔だな」

相手は小さな少女。・・・俺に一体何の用だ?

「あ、えっと、ラッセルさん、ですよね?私、この町に引っ越してきたキルと言います」

「・・・引っ越してきたのか」

どおりでハンディが家を建ててたわけだ。

「そうか、町の事で分からない事があれば遠慮なく聞いてくれ」

言うと、キルはおどおどしながらこくりとうなずいた。
あぁ、そうか、眼帯してるし、こわいとおもってるのかもしれないな。
まぁ、そのうち慣れるだろ。

「お前さ、」

「は、はいぃぃぃっ!?」

声をかけると驚いたように返事をする。
・・・ちょっと傷ついた。

「よろしくな」

笑ってみせると、キルも少し笑顔になった。

その後、しばらく話してキルを家に送ってやった。
最初おどおどしてたけど意外と明るいんだな。
―――今度、魚でも送ってやるか。
そう思って釣り道具を片づけた。
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