悪食少女の非日常

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「やぁ、双子君達。こんな昼間になんだってこんな茂みにいるのかな?」

現れた似非ヒーローこと、スプレンディドはにこにこ笑いながら俺たちに聞いてきた。

ったく、こんなことならスプリクトナッツを持ってくるべきだった!!

「別に、何にもしてねーよ」

兄貴が不満げに答える。
確かに話はしてたけど何もしてないしこの場で殺される筋合いはない。

「ほんとにそうかい?昨日、キルちゃんの家に泥棒が入ったそうじゃないか」

うわ、なんだその情報網!俺らが侵入してからまだ半日もたってないんだぞ!?
ストーカーかよこいつ!!

「だからなんだってんだ。それは過ぎた事だろ!」

兄貴・・・そんなこと言ったって逆効果だぞ・・・。

うわーまた死ぬとか嫌なんだけど。

「まぁ、君たちはもう罰は受けたみたいだから今日のところは見逃してあげるよ」

罰って、死んだってことか。
・・・そういえば、似非ヒーローはあの化け物、キルだったか?あいつのこと知ってんのか?

「キルちゃんに殺されたようだね」

俺の施行を呼んだかのように似非ヒーローが言う。
ひとつ、ため息をついてやつは言った。

「あの子が人食者だってことはランピーから聞いていたよ。ただし、よっぽどの事が無い限り人を食べたりしないとも聞いていた・・・君達、一体何をしたんだい?」

聞かれると兄貴は鼻で笑っていった。

「お前にはカンケーネー・・・いや、言うから、言うからレーザー光線とかやめろ!!」

一瞬兄貴を尊敬しようかと思ったんだけどな、情けない・・・いや、俺も多分同じこと言うだろうけどさ。
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