悪食少女の非日常

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「―――議題は、あのキルとその同類への対処についてだ」

暗く広い部屋の中、十人の男女が席に着いていた。

部屋の中の空気は冷たく、一人ひとりの表情はうかがえない。

「昔、我々はあの異形達によって町の者の半数以上が殺されていったそうだ」

「諸君、我々は、我々の国を守るため、この異形を根絶やしにするべきであると考える、何か反対意見はあるか?」

議長と思わしき男の言葉に、その場にいるものは口々に賛成の意を示した。

「それに伴い、ここから逃げたキルのみ、生体実験を行い、その他の者は処分する。これに賛成する物は手を挙げよ」

手をあげぬものなど誰もいなかった。

当然だとでも言うようであった。

「それではこれより、政策を実行する」

ぱらぱらと拍手の音。


キルが逃げ出した国の政府の話である。
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