悪食少女の非日常
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こんな一大事(?)にキルはと言うと、
「ランピーさん、眠いれふ・・・」
寝ぼけてベッドに居やがった。
「キル!おい起きろ!!お前を追ってたやつが動き出したみたいなんだぞ!?新聞読めよ!!」
そう言っても効果なし。キルは布団にもぐり込んでいった。
仕方ないから取りあえず殴ってみた。
「ぐえっ!」
変な音したけど、まぁ、大丈夫だろ。
「痛いじゃないですかー」
どうやら効いたらしい。
俺は新聞を開いてキルに見せてやった。
「外部による犯行・・・これって―――」
「たぶん、お前を追ってたやつだ」
どうする?そう聞いてみると、表情を暗くして言った。
「あの人たちの狙いは、きっとこの町の人の殺戮です。だから、出来る限り食いとめます」
やっぱり心が強いんだな、そう俺は思った。
出来る限り、手助けしてやろう。
俺はキルの頭をなでてやった。