悪食少女の非日常
□幕間1
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「ランピーさん、ランピーさん!」
「・・・?キルか。どうした?」
キルがパタパタと駆け寄ってきた。
ん、なんか嬉しそうだな。
「昨夜ね、いい夢を見たの!」
「夢?」
「うん、私がいて、ランピーさんがいて、モールさんがいて・・・皆がうれしそうに笑ってる夢」
夢、か・・・俺がそんないい夢を最後に見たのはいつだっただろうか。
最近は忙しかったし、もうずいぶんも前だった気がする。
いや、そもそも見ていなかったかもしれない。
「私ね、朝起きてすぐにお願いしたの」
「願い事って、どんなだ?」
キルはすこし恥ずかしそうにしながら言った。
「この夢のように、いつまでもみんな笑顔で、幸せに暮らせますようにって」